先日、 「RIZIN RANDMARKを見た。
この 「RIZIN RANDMARK 」
なんと4試合で2時間3,800円のPPV。結構高い。
試合なんてしばらくしたら、Youtubeで流れない事はないし、
わざわざお金払ってみる事もない。
映画より高いし、格闘技詳しい訳ではないので、朝倉の試合しか興味ない。
実質1試合で 3,800円 。1~2分で終わるかもしれないのに。
そう思ってスルーするつもりだったが、
ものは試しという事で、オンデマンドで購入してみた。
結論からいうと非常に面白かった。
何が面白いかというと、キャップの萩原選手。
メインイベントで朝倉未来選手と対戦したんだけど、
映像を見ても分かるとおり、入れ墨がものすごくたくさん入っている。
試合前の顔合わせでも、かなり危なっかしい事をしていて、もしこの試合で負けたら、人生終わり。
一般社会で生きていくのは不可能だろう。
そんな感じが伝わってきた。
昔の知り合い にいたボクサー
昔の知り合いとかにボクサーがいたけど、負けたら引退と隣り合わせみたいな感じだった。
デビューして連勝しているうちは、チャンピオン目指して景気が良いけど、
1回負けたら暗雲立ち込め、連敗したら後がない。
先が見えたらチャンピオンは諦め、引退。
戦績がいいうちに語っている希望が一瞬にして潰えるので、
恐ろしい世界だな～と思っていた。
地方から出てきて世界チャンピオンもいる有名なジム入ったのに、勝ったり負けたりでパッとせず
結局、その後、パーソナルジムのトレーナーになっていた。
借りたお金は返さないし、下品で女好きで女にモテず、
風俗やら出会い系が大好き。
にこやかで愛想がいいけど、全てにおいてズルい、軽蔑すべき存在だったが、
そんな彼がパーソナルジムのトレーナーとして
女性にダイエット教えているんだから、世の中危ない。
当時、ブスな女子高生にも声をかけていたので、
今頃、普通に逮捕されてるではないかと思う。
さて、
今回の試合は、
お互い負けたら終わりのヤバい試合だった。
萩原選手にとっては千載一遇のチャンス。
こんなチャンス逃せば二度と回ってこないように感じたし、
チャンスが大きい分、夢潰えた悲惨な姿もよぎる。
一方、朝倉未来は言うまでもなく負けたら終わり。
負けたら残念なことになってしまう。
とにかくどちらも負けられない試合であり、
チーム解散や、野球引退を賭けて闘う「夏の甲子園の県大会決勝」のような面白さがあった。
萩原選手 に関して言えば、
「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」の要素もある。
負けたら本当に終わり的な。
また、 クビを宣告された男達 であれば、
たいてい広い家に住んでいて生活に余裕があり、
野球がダメでもなんとかなりそうな感じはある。
だけどRIZINの場合は、
グローブが薄く、殴られると大変なことになる。
そう、本当の意味で人生が終わってしまうかもしれないのだ。
↑
の左の樋口武大選手は、朝倉未来にも勝ったことがある選手だが、
後に別の人との試合で眼下底骨折をしている。
あのグローブで殴り合いをするのは本当に危険なのだ。
これはまさに、「カイジの鉄骨渡り」
人が危ない瞬間を見て、楽しい訳ではないけど
ハラハラ・ドキドキがある。
このように、RIZIN は、
甲子園予選の、競技人生終了を賭けた勝負
クビを宣告された男達の、 昇っている人間が挫折する間際の物語
カイジの鉄骨渡りの、人として終わる可能性がある勝負
少なくとも
3つのコンテンツの魅力が一緒になっていてとても面白い。
では、試合自体はしばらくしたらYoutubeにも流れていそうなのに、
そのコンテンツにわざわざお金を払う理由は何か。
「RIZIN RANDMARK」PPV3,800円の価値
それはやはり、利根川サイドのの気分を味わうための 3,800円 ではないかと思う。
3,800円 払って試合を見ると、
本当に地下の利根川ワールドで債権者どもの鉄骨渡りを見ているかのような、
そういう高揚感がありました。
命がかかった闘いにお金を支払うというのは、
人間の本能にマッチしているんでしょうかね。
ちなみに、うちのお母さんも楽しんでいたので、
ある程度、広い層が楽しめるのではないかと思います。
もちろん
無料で流れるYoutube待つよ、という人は、
それはそれでありです。
Youtube の違法無料配信を探し回ったところで、
安藤や古畑として生きていくという事にはならないと思います。
なんにせよ
3試合めも面白かったですし、
今回の「RIZIN RANDMARK」は見応えがありました。