先週、とうけいばさんが、騎手の出遅れ率についての記事を書いていた。
ちょうど、以前に、自分も騎手の出遅れ率について調べたことがあったので書きます。
面白いと思ったのが、出遅れの定義のところ。
とうけいば基準 の出遅れ定義
とうけいば基準では
「テンが遅い」馬ではなく、「1~2歩目が遅かった」馬を、出遅れとして扱っているとのこと。
1番出遅れが多かった騎手の場合、出遅れ率が16.5%くらい、出遅れが少ない騎手の場合、出遅れ率が1.6%くらいであった。
スティーブ基準 の出遅れ定義
スティーブ基準では、パッと見で、半馬身遅れたら出遅れ。スタート数秒で後方にいっても出遅れ。
この場合、1番出遅れが多い騎手だと、出遅れ率25%くらい、 出遅れが8%くらいだった。
このようにけっこう異なる。
で、せっかくなので今回は、自分が出遅れについて感じたことを少し掘り下げて書いてみる。

データはこんな感じ。
以下、スティーブ基準での話。
1.ダメな厩舎は出遅れが多い。
ダメな厩舎には、どうしようもないレベルの馬が多い。
それらの馬は出遅れが多くなる。
ダメな厩舎の馬に良く乗る騎手は出遅れが多くなる。
騎手の問題ではない出遅れがけっこうある印象だった。
2.出遅れ場合に絶望的な成績になる騎手と、気にしなくていい騎手がいる。
たしか田辺はあまり良くなかった。
Mデムーロと岩田は、出遅れても成績が悪くなってなかった。
たしか、外枠不利なコースで 出遅れ たときに、むしろ成績良かったような。
技術ある騎手は、わざとスタートを遅くして、競馬をしているんだな~と感心した。
3.武豊と福永はデータでも出遅れは少なかった。
中谷は、ちょっと分からない。
めちゃくちゃな考察。
4.武士沢、買うべからず
5.無観客競馬の出遅れへの影響、なさそう

でも、あんまり気にしてないかな。
田辺買ったらよく出遅れるな~とか、毎週競馬してたら分かると思うし。
福永がスタート上手いのは、 毎週競馬してたら、 常識だし。
出遅れ多い馬or相性が悪い騎手、を買わない限りそうそう出遅れるもんでもないでしょ。
あ、スティーブ基準だと、新馬は出遅れ多いです。
1レース18頭だと、8頭くらい出遅れていたりします。
自分で半年くらいデータ取ったら、見えてくるものがあると思いますね。
そんな時間はない。
出来上がったデータを見て、馬券に役立てるんだ、という人は、
リアルな映像を見て、データ上の”出遅れ”がどういう動きをさしているか、
しっかり理解するのが大切かな~と思います。