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ビッグボス新庄とPL立浪、どっちが興味深いか。<復活スティーブの仕事人生 第8回>

ビッグボスこと、日本ハムファイターズの新監督、新庄剛。

もちろん自分もファンで、サインボールを持っている。

さて、そんな新庄剛の新生・日本ハムファイターズであるが、
結局の所、勝負の世界に綺麗ごとは似合わないな~と思う点がいくつか垣間見えた。

綺麗ごと とは新庄剛の掲げる公約
(12)人の悪口は言わない

の箇所のことを指す。

新庄新監督の“13カ条の公約”

いくつか例を出す。

例1.清宮 「デブじゃね?」

清宮君は自己管理能力が低く、太っている。

その点を、ビッグボスが指摘。

清宮君 は才能をムダにしている、不摂生なデブ。

という事が公に指摘された。

yahooのコメント欄はおおいに盛り上がっていた。

デブは痩せろよ、という話で盛り上がっている。

また、優位な立場にあった者の失敗、というのは、人間界で人気あるコンテンツの1つである。

子供のころ、美人だったあの子はいまや、DV夫と離婚して不幸になった。
男を見る目がなかった。

とか。

優秀な進学校に通っていた、あのお兄ちゃんは
就職活動に失敗して、結局は引きこもりだよ。
プライドが高すぎたのね。

とか。

その類の話だ。

その一つとして、 清宮 太ってる である。


ビッグボスの正論、ごもっともな意見。

その先には、ダメなやつがいる。

気持ち悪い信者の意見

例2.杉谷拳士へメッセージ…「野球に打ち込みなさい」

杉谷という知名度は高い野球選手がいる。

帝京高校先輩、とんねるず石橋の番組など、成績は良くないがTVにはよく出ている。

パフォーマンスをしている印象が強い。

その杉谷のパフォーマンスについては、

「それは今度は俺が来たからあなたは大丈夫。来年からは野球オンリーでいいと思う彼は」
「僕に任せて。あなたは野球に打ち込みなさい」

新庄は現役時代、試合前のパフォーマンスをする際には、
その試合での勝利にこだわっていたという話がある。


その新庄と比べたら、 杉谷 はまがいもの。

単なるピエロ。

パフォーマンスを頑張るのは100年早いよ、カス選手が。

という感じか。

実力がないものが調子に乗って目立つ事を
日本社会は許さない。

徹底的に目のかたきにする。

高校デビューという言葉があるが、あれは
実力がないものが調子に乗って目立つ事 を許さないぞ
という空気の表れだろう。

ピエロを許さない。

コメント欄の連中は大喜びだった。

例3. 「努力をしていない人間ほど すぐ人のせいにし 不貞腐れ自分から逃げる」

このポエムの前日、ちょうど日ハムが、FA権を獲得した3選手へ契約を提示しないということを発表していた。

一瞬、この人らの事を指しているのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。

Twitterでは、身近な人の悪口を言っている人もいた。

目次

このように、結局のところ

優位な立場にあった者の失敗 をゆやする。
実力不相応に目立っている者を排除する。
至らない誰かを否定する。

明るい新庄の画期的なチームのはずなのに、
周辺の人達の反応を見ていると、
どういう訳か、人間の攻撃的な部分が浮かび上がってくる。

一方 中日 立浪 新監督。

PL学園出身、星野の系譜を継ぐ、恐怖の新監督、立浪。
立浪=恐怖。
歯向かう者は存在しない。


立浪新監督 のルール。

短髪、挨拶、負けている時は笑顔なし。

時代に逆行したように見えるスタイルだ。

「茶髪・長髪・ヒゲ禁止」何人かの選手は自主的に坊主頭に。


何人かの選手たちは自主的に髪をまるめた。

が、不思議な事に、選手個人が懐疑的な視線にさらされることはない。
ファンは選手たちをどこか同情的にも見ている。

「あんな厳しい球団で、かわいそうにな。」と。

出来ない者を責めることもない。

うまくいかなければ、全ては立浪の管理野球が悪い。
時代遅れの立浪が悪いのだ、という事になる。


親分肌だ。

野球とは

結局のところ、自分にとっては娯楽であるので、
新庄新監督の日ハムに関連するニュースにおいて、
意識の高い自己啓発&変革に向けたアナウンスを聞いていると息苦しさを感じた。

新庄がどういう風に言おうが、SNSで囃し立てる連中は新庄ではないし、
カスみたいな取るに足らない連中が、尻馬に乗っているだけに見える。

「海外に社費留学し、経験を積んだら、将来は起業します!」
壮大な夢を語る若者の話を聞いていても、
ああ~そう。と思うが全く興味が湧かない。

お前がスターになろうが、どうでもいいんだよ。と。

「うちの会社はブラックですよ。
短髪しか認められてないし、事務の女性2名以外は全員男です。
離職率も半端なくて、入社2ヶ月なのに、チームが半分入れ替わってます。
1時間ごとに電話のノルマがあって、ブラック企業です!」

というような話。これはこれで、聞く分には面白い。

自分がその立場になる訳じゃないんだから。

もしも自分が野球選手なら、新庄のもとで、楽しい野球をして強くなりたい。
髪も伸ばしてメディアにも取り上げられてチヤホヤされたい。

だけど、娯楽として外から見る分には、そういうのはけっこうです。という話。

どちらか選ぶなら、
自分自身はホワイト企業に在籍して、
「海外に社費留学し、経験を積んだら、将来は起業します!」
みたいな事、言っていたい。

どちらか選ぶなら。



だけど、娯楽として他人から聞きたい話は、

「うちの会社は ブラック企業、終電まで電話!男性は全員短髪です。」

というエンタメ話。

つまり、

自分としては、立浪中日ドラゴンズにこそ、頂点を掴んで欲しいと思うし、

ヘラヘラ野球してる奴らは、最下位がお似合いだと思いました。


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